Hirahi Life

挑戦の日々を綴ります!

一般企業への転職を考えている先生へ

「教師は世間知らず」

 

このマインドセットが一体どれだけの可能性を潰しているのだろう。

 

一般企業から教員へ転職した経験から言えることは、

教師が世間をしらないのではなく、「世間が教師を知らない」ということだろう。

 

学校の先生がもっているスキルは十分にビジネスにも転用可能だと思う。

ただ、「教師」という人材が、どのようなポテンシャルを持っているか、

それがビジネスパーソンと比べてどうなのか?ということを

世間は全く関心もないし、積極的に活用しようとはしていないだけなのだ。

 

では、なぜ「先生」から「ビジネスパーソン」への転職に可能性を感じているのか

簡単な例をあげてみたい。

 

例えば授業スキルがあげられる。

誤解を恐れずに言ってしまえば、授業とは究極のプレゼンテーションだと感じている。

(ここでは、授業やプレゼンの言葉そのものの定義は明確にはしないが)

 

営業をしていた経験からこれはかなり断言できる。

もう少し焦点化して話すと、「人を惹きつける力」「物事を体系的に説明するスキル」

「相手に合わせて網羅的な情報を取捨選択するスキル」などが

先生が一般企業にいっても転用可能な武器だと考えられる。

 

このブログを読んで頂いている方は、

転職について何かしらのお考えがある方が多くあると思う。

 

先生は教えるプロであり、学びのプロだ。

 

転職を考えている業界や業種について徹底的に調べて抜いて頂き、

関係する人に出来るだけ会って頂きたい。

 

今まで培われてきたスキルに焦点をあてて、

それを強みとして話をして、相手に響くものが必ずあると思う。

そういう業界や会社への可能性を信じて一歩踏み出されても良いのではないだろうか。

 

自分に出来ることがあれば可能な範囲でご相談にも乗ります。

なぜ教師へ転職しようと思ったのか

ブログ更新がだいぶ滞ってしまいました。

この一年の間、正規採用が決まり、担任もやらせて貰えることになり、

目まぐるしくも、環境は大きく前進したという状況です。

 

改めて今日はタイトルにある「転職の理由」について書きたいと思います。

 

教師に転職して1年半が経とうとしていますが、沢山の方から

なぜ企業を辞めたのか?なぜ教師になったのか?そんな事を聞いて頂く機会が多くありました。

 

そんな時、どんな風に答えているかというと、大きく以下の二つをお話しています。

 

①もともと教育に関わる仕事がしたかった。

②企業(営業職)として、その先20〜30年続けていくイメージがもてなかった。

 

それぞれ詳しく説明すると、

まず①の方は、大学時代に野外活動のボランティアをしていた事が大きく影響しています。主に小学生とキャンプをする、いわゆるキャンプのお兄さんお姉さんをしていました。

私の所属していた団体は、障がいをもった子ども達とのキャンプにも参加しており、人生で初めて参加したキャンプで出会った自閉症の小学生と一対一で過ごした二泊三日が僕の人生を変えてくれたと思います。

自閉症が何かも良く分からない青年が、正に体当たりで過ごす経験でした。

それまでの私は、自己開示が下手くそで、積極的に他人とコミュニケーションがとれない性格でした。

しかし、キャンプを通じて、他者を受け入れる自分に気がつき、そんな自分を受容していくれる仲間と出会ったことで、人間的に多く成長していることを体感しました。

また、その自閉症の子どもとお別れをする際、お迎えに来たお母さんの涙を見たとき、子どもという存在が親にとってどんなものなのかを学びました。

実は、キャンプ前の家庭訪問では、お母さんは冗談で「たまにこの子がいなくなればいいと思うことがある」と漏らされていたのですが、

安堵の涙で我が子を迎える母の姿と、キャンプを無事に過ごせた子の成長のキラキラとした姿に心からの感動を覚えたのです。

この原体験がなければ、教育の道には進んでいなかったと言い切れます。

 

そして②の方ですが、

私は教員免許取得は全く考えずに入学したため、キャンプでの経験をそのまま仕事に活かすという選択肢を選びませんでした。

幸い就職活動は驚くほどスムーズに進み、大手企業への就職が決まり、せっかく行かせてもらった大学を無事に卒業し、大企業に働くことに、当時は何の迷いもありませんでした。

それから約8年間、海外企業への営業を中心にがむしゃらに働きました。

しかし、ふと30歳を過ぎた頃から、このままで良いのだろうか?という自問自答が生まれてきました。この自問自答の正体は、自分の努力、労力、時間、これが企業の中で自分が得ている評価や給与とバランス出来ているのか?今はそれが出来ていると信じることが出来たとして、

20年〜30年経った時に後悔はしていないだろうかと…正解のない問を日々抱えていました。

すぐに答えは出せませんでしたが、心が決まり通信制大学で教員免許を取るという目標設定に至り、それを実行することに決めました。

それから、2年間、教員免許取得のために全力を尽くしました。

 

ここまで詳しくは、会話の中でお伝えすることはありませんが、もし自分と同じ気持ちをもって、教師への模索をされている方のお気持ちに少しでも寄り添えればと書かせてもらいました。

一般企業から転職して教員になられている方は、私以外にも沢山いらっしゃいますが、そのプロセスが共有されることは少ないと思います。

そういう先生方を集めて座談会みたいなものも将来的に企画したいなと思っています。

 

 

 

 

 

経験=実力?

プロフェッショナルと呼ばれるために必要な時間は、

約1万時間と言われている。

 

新卒から10年経てば、概ね33歳くらい。

 

ある程度の経験を積むと、自分のカタチが出来てくる。

 

10年の経験は良くも悪くも人を大きく変化させている。

考え方や行動が凝り固まっているなと感じるてしまう人が少なくない。

 

もしかすると、いや多分、自分自身もそういう部分もあると思う。

 

自分のカタチが出来ることは、ある意味では自分を楽にしてくれる。

けれど、それは自分に関わる人を必ずしも楽にしているわけではない。

 

今日、出会った人を見ていて感じた。

それは経験がそうさせたのではなく、性格などの問題かもしれないけど、

教師という職業をやっている人間にとっては、

物事の尺度が自分本位になることは危険だと思った。

 

「教師を志した初心を忘れず、変化を受容しながら歩みを続ける」

この夏の研修で出会った転職先生から頂いた言葉だ。

 

奇しくも、今日出会った人と、この言葉をくれた人は同年代だ。

 

自分の経験に誇りや自信を持つことは大切だけど、

それを言い訳に成長することを止めてははいけない。

 

 

好きなことをして生きていく。

ブログを新装開店するにあたり、簡単に自己紹介を書かせて頂きます。

 

大学卒業後、インフラ系のメーカで8年間営業職をしていました。

主に海外ローカルの顧客開拓をメインとした仕事をしていました。

 

現在は、30代も半ばにして教育業界へ転職をし、

高校での教員生活をスタートさせたばかりです。

 

なぜ今、教育現場に転職するのか?

これはよく聞かれることです。

 

転職に至るまでには本当に色んなことがありました。

詳しいことは、また改めてご紹介できらと思いますが、

元々、教員免許をもっていなかったので、

通信制大学で2年間かけて中高社会の免許を取得しました。

 

教育を仕事に出来たらという思いは

実は大学時代からもっていました。

きっかけは学生ボランティアとして自閉症の子ども達と

キャンプをしたことでした。

 

人間という存在の当たり前の尊さや、

人とひとが関わり合いながら成長していく姿に

自分も成長させてもらえることに強いやりがいを覚えたことが

今の道に進んだ大きな理由となっています。

 

安易な志だけでは務まらない仕事だと思いますが、

それはどんな仕事であれ同じだと思います。

しかし、どれだけ本気で志を頂けるのか、

これが仕事を、生き方を、将来を決めていく上で大切な

判断基準になるのではないかと今更ながら思います。

 

これからこのブログを通じて自分の考え方や、

実践が少しでも誰かのお役に立てるように綴っていければと思います。

よろしくお願いします。